突然!介護生活

母親の脳梗塞により突然始まった介護生活の記録

2カ月で特養入所

 
8月3日(土)
 
母が特別養護老人ホームに入所しました。
 
6月上旬に介護保険認定の結果が届き、「要介護4」と判明してから約2カ月。
 
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思いの外、早く入所できました!
 
 
<目次>

  • 特養早期入所のポイント
    • ユニット型はオススメ
    • 介護度高めはやっぱり有利
    • 検索サイトの「空き」情報は有用
    • 自治体の情報も重要
  • お引っ越し
    • 退院後すっかり元気に
    • 退所は特に手続きなく
    • 想定外に早く到着
    • 医療面が充実
    • ベッドを配置替え
    • 入所手続きは3時間で終了

 

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なんとなく分かった!介護保険認定の謎

 
うちの母は「要介護4」と認定されました。
 
「要介護1は出るだろうけど、良くて2かなあ。間違って3が出たら特別養護老人ホームに申し込めるからラッキー」と考えていたので、かなり驚きました。
 
meinereise.hatenablog.jp
 
介護保険認定と、謎を解く手がかり「認定調査票」についてまとめてみました。
 
要介護度は高めに出るとサービスの幅が広がります。母の場合を分析すると、コツみたいなものも少々見えてきました。
 
 
<目次>

  • 介護保険認定の手順
    • 主治医の意見書は誰に頼む?
    • 訪問調査には介護関係者の同席を
  • 覆された事前予想
  • 厚労省が示す基準
  • 認定調査票を取り寄せる
    • 「状態像」より「基準時間」で判断
    • 日常生活自立度
      • 認知症高齢者自立度
      • 障害高齢者自立度
    • 主治医意見書
    • 日々の営みに「介護の手間」
  • 認定調査票の請求方法

 

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続・老人ホームの探し方、見分け方は?

 
前回、老人ホームの見学を打ち止めにしたのを機に、自分なりの探し方、見分け方をまとめました。
 
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実は前回執筆時、既に三つの施設から打診があり、そのうちの一つに決めるつもりで書いていました。
 
しかしその後、方針変更し、別の施設に決定! 
 
修正を兼ねて続編です。
 
 
<目次>

  • 見学した施設
  • 施設探しの条件
  • 消去法で2カ所は断る
  • 重要な追加条件
    • 担当者との相性
    • スタッフ全体の印象
    • 敬語やマナー
  • まとめ

 

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老人ホームの探し方、見分け方は?

 
母が入所できる老人ホームを探しています。
 
主に週末を利用して計7カ所見学しました。
 
これで見学は打ち止めのつもりなので、まとめて比較してみます。
 
 
<目次>

  • 見学した施設
  • 施設探しの条件
    • 月々の費用
    • 立地
      • 眼科通院は要付き添い
    • 雰囲気とスタッフの水準
    • 新しい施設は入りやすい
      • 都道府県のサイトをチェック
  • まとめ
  • 追記

 

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母退院…介護タクシーって?

 
肺炎で入院していた母が26日に退院しました。
 
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18泊19日。
 
実は、もっと早いタイミングで一度退院の話があったのですが、退院日に発熱したため延期になっていました。
 
ようやくちゃんと退院できて、ホッと一安心です。
 
 
 
退院と言っても肺炎の治療が終わったというだけで、体力は回復していません。
 
でも病院としては、リハビリのためなんかにずっと入院させておけないので、家に帰るのは無理でも、施設で受け入れてくれるなら施設に返したい。
 
そんな趣旨の打診が病院からあり(もちろんもっと穏当な表現ではありましたが)、元々お世話になっていた小規模多機能型居宅介護の施設も受け入れOKとのことで、無事退院の運びとなりました。
 
 
 
看護師さんから「ドクターから退院OKが出ました」と電話をいただいたのですが、退院日程の調整が済んだ後、「介護タクシーでの移動になりますが、呼べますか?」と聞かれました。
 
介護タクシー???
 
「呼んだことがないので……」
 
と答えると、病院側で手配してくれました。
 
 
母は、退院といってもまだ以前のようには歩けません。
 
一瞬立ち上がることができる程度。
 
移動には車椅子が必要なので、車椅子ごと乗れるリフト付きの車でないとダメなんですね。
 
 
 
介護タクシーについて、ネットで調べてみました。
 
一口に「介護タクシー」と言っても、どうやらいろいろあるようです。
 

  • 介護保険を使う「介護保険介護タクシー」
  • 介護保険を使わず現金で対応する「介護タクシー」
  • 一般のタクシー事業者が福祉自動車を使っている「福祉タクシー」
  • ヘルパー資格を持つ人が運行する「ヘルパータクシー」

 
「ヘルパータクシー」は、例えば母が施設の行き帰りにいつも施設のスタッフが車で送迎してくれていますが、あれもヘルパータクシーなのかな?
 
「福祉タクシー」は市町村によっては料金の一部を負担する制度があるようですが、ドライバーは介護の資格がないため介助はせず、障害者向けで高齢者は対象外。
 
「介護保険介護タクシー」と「介護タクシー」の違いは介護保険が使えるかどうかですが、入退院や転院は保険対象外とのことなので、今回の介護タクシーは上から2番目の「介護タクシー」ということになります。
 
ドライバーが介護の資格を持っているので、介助はすべてしてくれて、料金も運賃+介護料(+介護機器レンタル代)となります。
 
 
 
退院当日。
 
約束の時間に介護タクシーの運転手さんが車椅子を携え病室に来てくれました。
 
母に話しかけ、車椅子に移るよう促したりするのも慣れた様子です。
 
そのまま運転手さんが車椅子を押してタクシーまで行き、リフトを使って車椅子ごとタクシーに乗せてくれました。
 
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付き添いの私は荷物を持ったり看護師さんの説明を聞いたりしていたので、すべてお任せできるのは助かります。
 
 
 
私もタクシーに同乗して施設に到着。
 
メーター運賃2100円+基本介助料1000円、合計3100円でした。
 
 
 
施設では「おかえりなさーい!」と明るく出迎えていただきました。
 
入院の際は救急搬送で、しかも私たち家族はなかなか連絡に反応せず、ご迷惑をかけたのに……。
 
申し訳ない思いと、ありがたい思いでいっぱいになりました。
 
 
母は介護タクシーの車椅子から施設の車椅子へと移り、早速室内へ。
 
私は病院から預かった薬や書類、家から持ってきた着替えなど一式をスタッフに渡し、早々に失礼しました。
 
母は当分、ここで経過観察ということになります。
 
またすぐ体調不良とかいうことにならないといいのですが……。
 
 
 

安さの秘密「第◯段階」と「世帯分離」

 
母が要介護4と認定されたので、方針を変更して特別養護老人ホーム(特養)を探すことにしました!
 
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特養は基本的に要介護3以上が対象で、要介護度が低いと入れないことになっています(特例もあるようですが)。
 
しかし何と言っても料金が安いのが魅力。
 
もしも要介護3以上が出たら特養を探そうね、と夫と話していましたが、まさか本当にそうなるとは。
 
 
 
またまたネットで施設を検索し、遠すぎずお安い特養をピックアップ。
 
資料請求し、見学もしました。
 
 
すると、今まで有料老人ホームを探していた時には知らなかったことが次々と。
 
 
まず、特養には、従来型とユニット型があるんですね。
 
 
ユニット型は新しいタイプのようです。
 
1ユニット10人程度で、すべて個室、ユニットごとにキッチン付きリビングダイニングがあり、そこで食事したりテレビ見たり歓談したりできます。
 
元々入所を考えていたグループホームと似て、アットホームな雰囲気です。
 
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一方の従来型は、病院の大部屋のような多床室ですが、タンスで仕切られていて、見学した施設は病院より広々してました。
 
料金は多床室の方が圧倒的に安い。
 
母の少ない年金収入でもギリギリ賄えそうな安さです。
 
 
でもユニット型の施設の方が新しいので、個室というだけでなく、お風呂とかベッドとか、全般的に最新の設備が整っていたりして、かなり快適そう。

見学していても新しい建物は気分も良く、ストレスが少ないので、面会に来ることを考えてもユニット型かなあ。
 
 
 
ところで。
 
料金の説明に「第◯段階」という初めて見る表示がありました(◯には1〜4の数字が入ります)。
 
第4段階は課税世帯対象で、料金はユニット型の場合お安めの有料老人ホームより多少安い程度です。
 
一方、非課税世帯が対象の第1〜3段階は収入や預貯金によって分類され、かなりお安くなっています。
 
ユニット型で要介護4の欄を見ると、第4段階と第3段階では月5万円程度の差が。
 
この制度が特養の安さの秘密なんだな、と思いました。
 
 
ただしこれも地元自治体の認定が必要です。
 
さらに、ウチの場合、まず「世帯分離」をしておかないと、そもそも非課税世帯になりません。
 
 
世帯分離、つまり、同じ住所のまま、母親だけ世帯を分ける手続きをしました。
 
引っ越しの時の住民票を移すのと同様の手続きなので、それほど面倒ではありませんが、役所に行って手続きする必要があります。
 
 
さらに「第◯段階」を認定してもらうべく、介護保険の「負担限度額認定」を申請。
 
 
私の住む自治体では、ウェブサイトから申請書がダウンロードできました。
 
通帳のコピーなど預貯金の額を証明する書類を整えれば、持参でも郵送でもOKです。
 
 
 
しかし、母を引き取って以来、どれだけ書類を書いたことか。
 
もろもろの手続き、やってもやっても次々湧いてくる感じです。
 
一つ一つは大した手間でなくても、これだけ次々あると、結構時間かかります。
 
 
 
そして肝心の特養ホームの申し込み書類も書かなくては!
 
これもけっこう記入する項目が多いのですが、入所待ち順位に影響するので、漏れがないよう丁寧に書きましょう。
 
特養の入所は申し込み順ではなく、申し込み者の条件をもろもろ点数化し、緊急性の高い人や、開いた部屋の条件に合う人から入れる仕組みです。
 
見学した中では、空きがあってすぐに入れるという施設はありませんでした。

とりあえず片っ端から申し込んで、空きを待ちます。
 
 
 

薬局と契約

 
小規模多機能型居宅介護を利用した連泊ができることになり、新たなミッションが発生しました。
 
薬局との契約です。
 
うーむ、知らないことばかり次々にありますね。
 
 
 
小規模多機能での連泊を相談したとき。
 
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薬の管理は全部お任せすることになる、ということは理解していました。
 
施設の方が「薬局さんに入ってもらう」と言っていたとは思いますが、しかし、詳しい説明はなかったし、こちらも特に質問しなかったし、なんとなくお任せしちゃえばいいのかなーと思っていました。
 
 
 
初の連泊は2泊3日です。
 
その前日、母を内科と整形外科のクリニックに連れて行き、処方箋をもらってきました。
 
で、よく分からないので、そのまま施設へ。
 
 
 
「明日から連泊になるのですが、その場合、薬はこちらにお任せすることになると言われましたので、処方箋を持ってきました」
 
と伝えると、対応してくれたスタッフは怪訝そうに
 
「契約は済んでますか?」
 
契約? 
 
何の? 
 
連泊の契約? 
 
連泊の前提となるグループホーム入居申し込みのこと? 
 
よく分からないけど、きっとそこに組み込まれているに違いない。
 
と勝手に考え、「えーっと、多分大丈夫だと思います」と答えてそのまま処方箋を渡してきました。
 
 
 
しばらくして、携帯に知らない地元の薬局から着信が。
 
電話帳ナビで表示されるので便利ですね。
 
表示がなかったら放置したかもしれません(^^;)
 
 
電話に出ると、思った通り、施設の提携先の調剤薬局でした。
 
薬剤師さんからで「処方箋と同じ薬が残っているなら、いくつ残っているか教えてほしい」「処方箋以外の飲み薬についても、何がいくつ残っているか知りたい」という内容でした。
 
電話を受けたのが出先だったので、帰宅したら連絡すると言って電話を切りました。
 
 
しばらくすると、今度は施設から電話がありました。
 
「薬局さんに聞いたら、まだ契約していないとのことでした。薬局さんとの契約が必要なんです」
 
あら (^^;)
 
薬局と契約しなくちゃいけないのね。
 
この時点でようやく理解した私。
 
 
 
それなら、残ってる薬を全部持って薬局に行って、契約も済ませてしまおう!
 
そう思って、自宅へ戻った後、薬を持って薬局へ行きました。
 
 
 
薬局では、薬剤師さんが「わざわざ来ていただいてすみません」と、とても恐縮して、丁寧に対応してくれました。
 
飲み薬は残っていたものをすべて渡しました。
 
全部管理してもらえるそうです。
 
母は翌日から施設に2泊3日なので、2日目の朝と3日目の朝の薬を持たせる必要があります。
 
3日目の分以降は、ちょうど薬剤師さんが施設に入所者全員の薬をまとめて持って行くため、「2日目の分だけ1包にまとめますから、それを持たせてください」とのことでした。
 
 
 
連泊や入所になると、施設のスタッフが薬を管理するのはたいへんですね。
 
そこで薬局が管理して、飲む種類とタイミングを分かりやすいように分包にして定期的に届けているんだそうです。
 
施設のスタッフの負担を軽減し、介護の仕事に専念してもらうのが狙いの制度です。
 
 
 
ただし、対象は飲み薬だけ。
 
点眼薬は今まで通り、使うタイミングなどを分かるようにして持たせなければなりません。
 
 
 
そして懸案の契約については、「担当が営業の者になるので」と、薬剤師さんが連絡をとってくれて、担当者と電話で話し、後日手続きすることになりました。
 
 
 
約1週間後、改めて契約しました。
 
ただ……
 
この1週間で「要介護4」が判明し、さらに母は肺炎で入院してしまいました。
 
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「要介護4」と知って特養を探すことにしたので、連泊の前提となるグループホーム入所が怪しくなり、さらに入院で当面の連泊も休止状態。
 
 
それでも1週間程度は既に薬剤師さんのサービスを利用したし、今後も利用するかもしれないので、事情を説明した上で、契約の手続きは済ませました。
 
サービスの趣旨や契約内容の説明を受けて、書類に住所・氏名を書いたり捺印したり、保険証や介護保険証のコピーを提出したり。
 
トータルで30分程度でした。