母、緊急入院
6月8日(土)の朝。
私は前日、深夜勤務でした。
8日午前4時半ごろ帰宅し、午前6時半すぎに就寝。
午前8時半すぎ、「お母さんが救急車で運ばれた!」という夫の叫び声で起こされました。
スマホを見ると、母を預けている小規模多機能型居宅介護の施設から、午前7時半〜8時半に10回の着信があり、それとは別にSMSも届いていました。
全然気づかなかった!
SMSの文面によると、母の熱が39度を超え血中酸素濃度も下がっているため、施設で救急車を呼び搬送したそうです。
本当に申し訳ないのですが、私が起きられなかっただけでなく、夫も起きられなかったのです。
夫は母が施設に連泊するようになって緊張が解けたのか、ここ数日は朝に寝過ごすことが続いていました。
介護疲れの反動だと思います。
施設からは夫の携帯にも何度も着信がありました。
夫婦揃って何をやってるんだと施設の方は思ったでしょう。
それでも私より夫の方が先に気づいて、ようやく連絡が取れたという状態でした。
あわてて母が運び込まれた病院へ。
検査の結果、診断は肺炎でした。
さらに「心筋梗塞とまではいかないけれど、心臓が肥大しています」とのこと。
治療のため1週間、その後はリハビリが必要とのことで、当面は入院することになりました。
実は、施設のスタッフから数日前に、母が足の痛みを訴え歩行困難になっているので整形外科の受診を検討してほしいと連絡があり、この日は母を整形外科に連れて行く予定にしていたところでした。
病院で見た母の足は確かに、異常にむくんでいて、これでは立てないだろうと納得するほど。
体内の水分の循環がうまくいっていないのでしょうか。
最近、猛暑日だったり豪雨だったり、高齢者じゃなくてもしんどい気候でしたから、母も身体がついて行かなかったのかなと思います。
一方でもはや母の身体はちょっとした気候の移り変わりにも耐えられないような状態なのだと、認識を新たにしました。
これから夏本番、また猛暑日が続く日々がやってくると思われます。
退院してもまたすぐ同様のことが起きるに違いないと、容易に想像されます。
小規模多機能やグループホームでは無理なのかな。
「要介護4」の認定には驚きましたが、実態として、母の状態は私たちが思っているより良くないのかもしれません。
meinereise.hatenablog.jp
むしろ、今の母の状態なら要介護5でもいいくらいかも。
現在お世話になっている小規模多機能の施設は、雰囲気もいいし、母も馴染んでいるし、私や夫も気に入っているのですが、母の状態を考えると少々無理があると認めざるを得ません。
私か夫がいつでも急な連絡に対応できればいいのかもしれませんが、今回のように対応不可能な態勢にあることは決して珍しくないので、そこをカバーしてくれる施設にお願いするのが現実的です。
母が退院した後は、医療的な面も含めてお任せできるところに預けるべく、施設探しを急がなくては!
介護保険認定、なぜこの結果?
母の介護保険認定が出ました。
なんと驚きの「要介護4」!
ええー?!
なんでー?
地域包括支援センターのケアマネさんからは「断言はできないけれど、認知症の症状があるので要介護1は出ると思う。でも要介護3は難しいかな」と言われていたので、「最低でも要介護1、最高で要介護3」というイメージでした。
厚労省のサイト内で基準が書かれているのを見つけました。
www.mhlw.go.jp
しかし、読んでもはっきりとは分かりません。
判断する人によって振れ幅がありそうに思えます。
母は排泄も自分でできるし、車椅子を使わなくても室内なら一応なんとか歩けるし、食事も食べ物を一口大にして手に持たせれば自分で食べるし。
認知症の症状があることを考えても要介護3は厳しいと思っていました。
おそらく1か、せいぜい2だろう、と。
なのに「要介護4」。
考えてもいませんでした。
上記の厚労省のサイトで、要介護4は「要介護認定等基準時間が90分以上110分未満又はこれに相当すると認められる状態」「介護なしには日常生活を営むことが困難となる状態」とあります。
確かに、ずっと見てないと食事も摂らないし、薬も手渡してあげないとダメだし、何をするにもお膳立てしてあげて見守る必要があるので、時間が取られるのは事実です。
放っておくと、食べないのでそのまま餓死するか、あるいは薬を飲まないので重い脳梗塞を発症して急死するか……という危険はありますから、そういう意味では「介護なしには日常生活を営むことが困難」と言えるかもしれません。
たいして重篤に見えない母の介護ですが、それでも私たちには相当大きな重荷となっていたので、その苦労を評価してもらえたような感慨はあります。
でも、それにしてもびっくり!です。
もしも間違って要介護3以上が出たら、特養を探そうね、と夫と話していました。
つまり。
施設探し、一からやり直しです。
追記
介護保険認定の謎を考えてみました。
meinereise.hatenablog.jp
小規模多機能で連泊
母親の入所する施設を探しています。
第一希望は、現在介護サービスを受けている小規模多機能型居宅介護に併設しているグループホーム。
meinereise.hatenablog.jp
第二希望は、料金がお安いのにしっかりしている、やや遠いところにある有料老人ホーム。
meinereise.hatenablog.jp
しかし、いずれも現在満室。
空き待ちの間は介護サービスでしのぐつもりでしたが、母の介護生活が始まって2カ月、私たち夫婦そろって、そろそろ心身ともに限界。
それぞれ職場にかなり迷惑をかけているし、ウチも急遽母を受け入れたので体制が整わないままで、生活のひずみに耐えられなくなってきています。
そこで第三希望。
とにかく一刻も早く母を入所させてしまいたい。
第一希望や第二希望に空きが出たら、その時に移ればいい。
ウチからそれなりに近くて、現在空きがあり、料金もまあまあ安い有料老人ホームが見つかったので、見学することにしました。
見に行った時に空きがあって、印象が悪くなければ、即決してしまおうかな。
そう考えて、見学の予約の電話をしました。
電話番号は施設固有ではなく、運営元に一元化されています。
見学希望の施設名と日時を伝えると、施設と調整して折り返し電話すると言われました。
しかし。
その日のうちに電話がくるような口調だったのに、かかってきません。
翌日も、その翌日も……。
今この記事を書いている時点で、まだかかってきていません。
希望日はあす、26日(日)でした。
なんだか、いい加減なところだなー。
だから空きがあるのかも?
一方で、介護サービスを利用している施設に「すぐにでも入所させたいので、空いている施設に一旦入所させようかと考えている」と伝え、グループホームに空きが出る見通しなどを尋ねてみました。
すると意外にも「グループホームの入所を待っているという前提なら、小規模多機能で連泊が可能ですよ」との返答。
え!
そんなことが可能?
入所並みに泊まりっぱなしというわけにはいかないものの、ある程度の連泊は可能なのだそうです。
それなら、この施設には母もすでに馴染んでいるし、私たちの負担もずいぶん軽減されるし、違う施設に入るよりずっといい!
ただ、小規模多機能の施設長さんからは、うちの母について、比較的元気なのでグループホームでは物足りないのでは?とも言われました。
いろいろな人から言われる「グループホームは活気がないから、症状が軽い人には物足りない」問題。
うーん。
私は見学した時に全然問題ないと思ったのですが、施設長さんにそう言われると、そういうものなのかなあと迷ってしまいます。
そこで、夫にもグループホームを見学してもらうことにしました。
本日、5月25日(土)、夫と二人でグループホームを見学し、さらに小規模多機能で今後の連泊について相談してきました。
まずはグループホームの見学から。
「活気」の問題についてはグループホームの施設長さんにも相談しましたが、特に問題なさそうです。
2フロアあるうちの一方は女性ばかりなので、おしゃべりが止まらないこともあるそうで、やはり母にはちょうどいいと感じました。
そして新たな重大情報をゲット。
「こちらは入所したとしても、いつか出なくてはいけないんですよね。看取りとか、無理ですよね」
と夫が踏み込んだ質問をすると
「いえ、看取りもやっています」
えー!
そうなのー!?
グループホームは医療連携の部分が弱いので、対応できないような医療的ケアが必要になると、出なくてはいけなくなりますが、そうでない場合、例えばいわゆる老衰などで特別な医療的ケアを必要としないまま亡くなっていく場合なら、この施設でも看取りの実績があるそうです。
なーんだ。
勘違いしていました。
それなら基本的にこの施設でOKです!
しかも小規模多機能で連泊できるなら、空きが出るまで待てると思います。
続いて小規模多機能のフロアに移り、ケアマネさんと今後について相談しました。
さすがにずーっと預けっぱなしというわけには行きませんが、1〜2週間に1回程度帰宅するようなペースなら大丈夫とのこと。
しかも帰宅の曜日などは、都合に応じて柔軟に対応してもらえるそうです。
2週間に1回程度の帰宅にしてもらえれば、私たちも仕事に影響しない形で対応できます。
十分、仕事との両立が可能。
光明が見えました!
半入所状態になるので、母の薬の管理は全部お任せするとか、今までと少々勝手が変わってくるところもありますが、特に問題ありません。
来週から連泊です。
施設見学にはタクシー
小規模多機能の介護サービスを利用しつつ、併設のグループホームの空きを待っています。
このグループホームの見学は、地域包括支援センターを訪れた流れで突然実現し、その場で空き待ちをお願いしました。
meinereise.hatenablog.jp
母もこの施設の介護サービスは気に入っている様子だし、近いし、運命的なご縁も感じているので、空きが出ればすぐ入りたいと思っています。
一方で、グループホームは終のすみかにならないため、最期まで対応してくれる施設が必要。
引き続き、施設探しです。
*追記
「グループホームは終のすみかにならない」とは言い切れないことが後日判明しました。
施設を選ぶ最大のポイントは、以前書いた通り、ズバリ費用。
meinereise.hatenablog.jp
母は最低限の年金収入しかないため、月々の費用はできる限り抑えたいところ。
「看取り」にも対応している施設で、お安い割に設備や諸々の対応が整ったところを見つけ、夫と共に見学しました。
5月19日、日曜日。
電車を乗り継ぎ、小さな駅で降りて、タクシーで施設へ行きました。
非常に不便な場所にありますが、その分、環境はとてもいいです。
周囲に高い建物はなく、緑に囲まれています。
水を張った田んぼがあちこちでキラキラしていて、初夏!って感じ。
行き先を告げると、タクシーの運転手さんはいろいろ知っていることを話してくれました。
この施設は元々年金保養施設だったそうです。
しかし運営が問題視されてしまって、高齢者施設に変わったのだとか。
ありましたね!「グリーンピア」問題。
年金保険料を無駄に投入し、役人の天下り先にもなっていて、批判を集めたんだったかな。
なるほど、もしかして、それでお安いのかも?
見学に行く時は、タクシーを使うと地元の評判や情報が聞けて、選ぶ際の参考になるかもしれません。
1000円ちょっとで目的の施設に到着。
施設見学は相談員の女性が対応してくださいました。
パンフレットを元にサービス内容や料金などの説明を受けたあと、館内を見学。
やはり年金保養施設だっただけあって、建物は古いけれど、しつらえが贅沢でしっかりしています。
面会スペースのガラス張りの壁から見える敷地内の風景は庭園風。
元々大浴場だった場所に面している裏庭は竹林になっていて、タケノコも採れるんだそう。
夏はベランダや窓から花火も見えるというし、周囲に遮る建造物がないので本当に広々としています。
相談員の方は「以前はホテルだったので」と表現していました。
いろんな意味でリッチな施設です。
しかもお安い。
探している条件に当てはまる施設の中では最安です。
現在空きを待っているグループホームと同等か、もっと安いくらい。
条件が良いだけあって、当然、現在は満室です。
入所は望み薄なのか……。
ダメ元で「空き待ちは何人くらいいるんですか?」と聞いたら、意外にあっさり答えてくれました。
約30人だそうです。
そうかー、やっぱり、それじゃ、いつ入れるか分からない感じですねー。
と言うと、なんと
「今まで1年以上待った方はいらっしゃらないんですよ」
へー! そうなんだ。
空き待ちをしていても、タイミングが合わなかったり、既に他の施設に入ってしまったり、いろいろあるので、必ずしも30人が本当に待っているとは限らないとのこと。
「ただ、最近は入所者に動きがないので、この先どうなるかは分かりませんが」
そりゃそうですよね。
先のことは分かりません。
でも1年が目安なら(それ以上待つことになっても)、グループホームに入っておいて空き待ちで全然問題ありません!
入所の申請書をいただいて帰ってきました。
母の生前整理
5月14日。
いよいよ母が住んでいた家の中を片付ける日が来ました。
「生前整理」です。
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業者さんに全部お願いしました。
午前9時スタートで、おそらく3時ごろには終わるでしょう、とのことです。
午前8時半ごろ鍵を開けて業者さんにお願いし、後はお任せ。
作業の中で、貴重品や公的書類(と思われるもの)は選り分けてくれます。
探し物も、事前に頼んでおけば特に気をつけて探してくれます。
私は、マイナンバー通知カードと年金手帳をお願いしておきました。
選り分けてもらったものを確認するため、午後2時ごろ戻ってくればOKです。
空いた時間は、母を医者に連れて行ったり、別の予定を済ませます。
さて、ここで一つ難問があります。
転居のあいさつを近所の人にするかどうか。
私は宗教上の理由(笑)で、母の人間関係に一切関わらないことにしています。
でも、だからと言って誰にも声をかけずに退去してしまうのも、あんまりかもねーと思っていました。
そこで、母が最後に会いたいというので(私は宗教上の理由で関わりたくないのですが)、まあ友達なら仕方ないと思い、同じ団地の高齢女性にだけは会わせることに決めました。
んー。
でもやっぱり……。
結論としては、やはり会わずに済ませるべきでした。
母もその女性も、友人同士として今生の別れを惜しむような様子は微塵もなく……。
やっぱり単に宗教団体の中でのお付き合いに過ぎなかったようです。
だったら会わせなきゃよかった。
最後に会ったせいで、逆にまた面倒のタネを残してしまったような……。
さて、その面倒な人間関係から逃れるように、午後2時すぎ、部屋に戻りました。
卒業証書やアルバム類、母子手帳など古くからの公的書類などが分けてありました。
しかし、その中に探しているものはありませんでした。
やっぱり、最近のものは捨てちゃったんだなー。
古すぎて不要なものがこんなにたくさん残っていたのに。
さらに驚いたことがひとつ。
ベランダに、なんと鳩のヒナがいたのです!
もう少しで巣立つ大きさです。
そんなハプニングにも業者さんは動じることなく、ダンボールを巣の代わりにして、ベランダ下方にある公園に置いてくれました。
親鳩が見つけてくれて、無事独り立ちすることを祈ります!
ベランダは鳥よけネットがボロボロで、鳩が入りたい放題、フンの掃除が大変な状態になっていることは把握していましたが、まさかヒナがいたとは……。
業者さんの迅速かつ適切な対応に感謝!です。
生前整理の作業は述べ6〜7人で手分けして行い、荷物搬出用に3tトラックと2tトラック、さらに軽トラ、と見積もられていました。
搬出した量は本当にその通りだったし、本当に6時間で終わるの?と思っていましたが、予告通り午後3時すぎに完了。
費用も見積もり通り。
鳩のヒナという、明らかに想定外のことがあったにもかかわらず、金額変更なし。
すごいです。
この業者さんにお願いして、本当に良かったと思いました。
ちなみにお願いした業者さんはこちらです。
ihinseiri-oneslife.com
このリンクから申し込んでも何の特典もありません(笑)が、ご参考まで。
最後に、ガス業者が栓を止めるのに立ち会い、お隣さんにご挨拶して、終了です。
お隣さんは母に、寂しくなるね、元気でね、などと言って涙してくれました。
先ほどの母の「友人」の態度との落差が激しく、そうだよね、お別れって普通こうだよね、と思い、こちらまでウルウルしてしまいました。
母の生前整理、完了です。
物も人もすべて捨て去りました(多分)。
肩の荷が半分くらい降りた気がします。
実家の片付け、どうする
母からSOSがあったのが3月21日。
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その日から、母はウチで暮らしています。
脳梗塞で失われた機能は取り戻せないので、もう一人暮らしに戻れる可能性はほぼゼロ。
そう思って、3月末から4月初めに住民票を移し、介護認定の手続きも私たちの住む自治体で行いました。
ただ、母が住んでいた住居はまだ残っています。
この部屋、どう片付けたらいいのか……。
なかなかの難題です。
母は緑内障がけっこう進んでいて、ここ数年は目もほとんど見えていない状態。
部屋のホコリや汚れなど当然見えないので、掃除されません。
花粉症の私は、部屋に長くいるのもつらいほどです。
しかも。
転居手続きの際に、マイナンバー通知カードや、年金手帳を必死で探しましたが見つかりません。
数カ月前には、確かにあったのに。
捜索したせいで、室内は空き巣に入られたような状態(^^;)。
しかも、母は物を捨てないので、長年の荷物がまだまだ詰まっています。
ゴミ屋敷とは言いませんが、その何歩か手前といった感じ。
この部屋を自力できれいにするなんて無理だと思いました。
業者に頼むと高いんだろうなあ……と逡巡しましたが、どう考えても、無理なものは無理。
思い切って「生前整理」をしてくれる業者さんに頼むことに。
ネットで探して、4月19日、試しに見積もりしてもらいました。
その時会った業者の方は、さすがプロ!と何度も感嘆してしまったくらい、何もかも任せてしまって大丈夫と思える人でした。
退去するに当たっていろいろ疑問点があったのですが、例えば
- どこまで片付けなければならないのか
- 仏壇とか、人形とか、無造作に処分して大丈夫だろうか
- まだ使えそうなものはリサイクルに回した方がいいだろうか
と、漠然と不安に思っていたことについて、すべて分かっていて、こちらから聞くまでもなく、すべて説明してくれました。
- 公営住宅なので、どの状態に戻せば良いかは把握しています
- 仏壇や人形など「目のあるもの」は供養してからお焚き上げ
- リサイクルに回せるものは、この場で値を付けて、見積もり価格から差し引き
- もちろん、個人情報が流出することなどないようキチンと処理
結果として出た見積もり額も、許容範囲内です。
しかも「もう、この金額から1円たりとも上がることはありません」と断言。
実際に作業をしていて、さらに買い取れるものが見つかった場合は、その分を差し引くことはあるが、逆はないとのことです。
実は、後になって上乗せされるのでは?と心配していたので、こんな短時間の見積もりで断言してくれて、感動的ですらありました。
すべてこの人にお任せすれば安心、と心から思えたので、相見積もりを取らず、その場でお任せすることに決めてしまいました。
最短で週明けにも対応可能と言われましたが、こちらが対応不可能(笑)なので、5月14日にお願いしました。
ちなみに、私がお願いした業者さんはこちらでした。
ihinseiri-oneslife.com
初の施設見学は突然に
4月24日、水曜日。
地元の地域包括支援センターを訪れ、施設探しの相談をしたところ、予想外の展開です。
いきなり施設を見学することになりました。
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訪れた施設は自宅から徒歩10分弱。
1階が小規模多機能型居宅介護、2・3階がグループホーム。
パッと見、アパートのような外観です。
地域包括支援センターのケアマネさんが予約を入れてくれたので、突然でしたが、スムーズに対応してもらえました。
まずグループホームを見学。
1フロア9床の2ユニット、つまり計18人が定員です。
最大9人のユニットで共同生活をしています。
2階を見学しましたが、ちょうど入所者の皆さんがリビングダイニングのようなスペースでおやつの時間でした。
認知症の人ばかりなので、皆さんほわっとした表情で、テレビを見ながらくつろいでいました。
後で複数の人から「グループホームは認知症対象なので、活気がなくて嫌がる人もいる」と言われましたが、ウチの母なんて、軽い認知症的な症状があるだけでなく、元々言動が認知症的に噛み合わないので(笑)全然問題ありません。
むしろ、周りがしっかり活動的すぎない方がいい。
みんなでおやつの時間とかあれば、食の細い母も食べるかもしれないし、もうホント、十分すぎるくらいです。
リビングダイニングにはキッチンも付いていて、基本的にはスタッフが調理しますが、できる人には手伝ってもらうとの説明を受けました。
グループホームってそういうコンセプトのようですね。
できることは自分でやったり手伝ったり。
そういうアットホームな感じは母に向いていそうです。
続いて個室を見学。
室内はシンプルで、ベッドとチェストと簡単な収納くらいしかありませんが、母が今ウチで使っている部屋より広いし、十分です。
仏壇など持ち込みたい家具があれば、部屋に入る範囲で持ち込めるそうです。
お風呂やトイレも要介護5に対応しているだけあって、設備も整っているし、介助もしてくれるし。
案内してくれた人が気さくな感じで「出来の悪い娘というつもりでお世話させてもらっているんです」とサラッと言ってくれたのも好印象でした。
母には贅沢品は不要なので、人との繋がりができて、かつ謎の言動にも寛容なこういう場はピッタリだと思いました。
1階は小規模多機能ですが、基本的な作りはグループホームと同様です。
見学の後、グループホームと小規模多機能のスタッフからそれぞれ説明を受けました。
この時に出してくれたお茶が美味しかったこと!
緑茶は好きではなく基本的に飲まない私が美味しいと思ったのですから、淹れ方が上手なのだと思います。
こういうちょっとしたところがちゃんとしてると、信用できますね。
即決です!
小規模多機能の利用申し込みと、グループホームの空き待ちの登録をすることにしました。
介護サービスを利用するためには、施設のケアマネさんが母と面談して、介護プランを作成する必要があります。
後日、ウチに来ていただいて、正式に契約。
とりあえず小規模多機能で週2回お世話になることにしました。
小規模多機能は定額の介護サービスです。
母の場合は介護認定申請中ですから定まっていませんが、「要介護1は出るでしょう」という予測のもと、お願いしました。
要介護1の場合、基本料金は月額107,844円(地域で傾斜があるようです)、自己負担1割で10,785円。
認知症加算や職員処遇改善加算など計数千円が加わり、さらに実費で食費や宿泊費、オムツ代などが加算されます。
実費以外は1カ月定額なので、お得感あるシステムだと思います。
当初は「通い」と「泊まり」を週1回ずつのつもりでしたが、母が期待以上に気に入った様子で、特に「泊まり」の後の方が元気になって帰ってくるので、今は週2回「泊まり」を基本にしています。
朝食を済ませてからお迎えに来ていただき、一泊して翌日は夕食まで済ませてから送っていただいています。
一泊(宿泊費)+5食の実費は6,050円。
週2回なので、月8回なら、6,050×8=48,400円。
定額部分を加えて、1カ月6万円台です。
週3回でもプラス24,200円ですから、入所する場合と比べるとだいぶ金銭的負担は少なくて済みます。
とりあえず、右も左も分からなかった状態から一変し、とりあえずは「ここ」と思える施設が見つかって、ホッとしました。
介護サービスを受けることで、私たち夫婦の負担も軽減されます。
見学をした4月24日、ようやく少し気持ちが落ち着き、このブログ「突然!介護生活」を立ち上げました。
今までの混乱を整理して、文字にすることができる状態になったのだと思います。
あとは入所先を決めなくては。
母も馴染んできたし、近いし、お安めだし、やはりここのグループホームがいい!と思う一方で、ここは「終のすみか」にならないという点が気になっています。
今は満室だけど遠くない将来空きが出そう……なのですが、それは裏返せば、定期的に他へ移らざるを得ない人が出てくるということです。
何か医療的ケアが必要になれば、入院するなり、別の施設に移るなり、何か対応しなければならない。
だったら「終のすみか」を最初から見つけた方がいいかなーと思ったりもします。
やっぱり、一応、ほかのところも探してみましょう。
*追記
「グループホームは終のすみかにならない」とは言い切れないことが後日判明しました。