突然!介護生活

母親の脳梗塞により突然始まった介護生活の記録

母退院…介護タクシーって?

 
肺炎で入院していた母が26日に退院しました。
 
meinereise.hatenablog.jp
 
18泊19日。
 
実は、もっと早いタイミングで一度退院の話があったのですが、退院日に発熱したため延期になっていました。
 
ようやくちゃんと退院できて、ホッと一安心です。
 
 
 
退院と言っても肺炎の治療が終わったというだけで、体力は回復していません。
 
でも病院としては、リハビリのためなんかにずっと入院させておけないので、家に帰るのは無理でも、施設で受け入れてくれるなら施設に返したい。
 
そんな趣旨の打診が病院からあり(もちろんもっと穏当な表現ではありましたが)、元々お世話になっていた小規模多機能型居宅介護の施設も受け入れOKとのことで、無事退院の運びとなりました。
 
 
 
看護師さんから「ドクターから退院OKが出ました」と電話をいただいたのですが、退院日程の調整が済んだ後、「介護タクシーでの移動になりますが、呼べますか?」と聞かれました。
 
介護タクシー???
 
「呼んだことがないので……」
 
と答えると、病院側で手配してくれました。
 
 
母は、退院といってもまだ以前のようには歩けません。
 
一瞬立ち上がることができる程度。
 
移動には車椅子が必要なので、車椅子ごと乗れるリフト付きの車でないとダメなんですね。
 
 
 
介護タクシーについて、ネットで調べてみました。
 
一口に「介護タクシー」と言っても、どうやらいろいろあるようです。
 

  • 介護保険を使う「介護保険介護タクシー」
  • 介護保険を使わず現金で対応する「介護タクシー」
  • 一般のタクシー事業者が福祉自動車を使っている「福祉タクシー」
  • ヘルパー資格を持つ人が運行する「ヘルパータクシー」

 
「ヘルパータクシー」は、例えば母が施設の行き帰りにいつも施設のスタッフが車で送迎してくれていますが、あれもヘルパータクシーなのかな?
 
「福祉タクシー」は市町村によっては料金の一部を負担する制度があるようですが、ドライバーは介護の資格がないため介助はせず、障害者向けで高齢者は対象外。
 
「介護保険介護タクシー」と「介護タクシー」の違いは介護保険が使えるかどうかですが、入退院や転院は保険対象外とのことなので、今回の介護タクシーは上から2番目の「介護タクシー」ということになります。
 
ドライバーが介護の資格を持っているので、介助はすべてしてくれて、料金も運賃+介護料(+介護機器レンタル代)となります。
 
 
 
退院当日。
 
約束の時間に介護タクシーの運転手さんが車椅子を携え病室に来てくれました。
 
母に話しかけ、車椅子に移るよう促したりするのも慣れた様子です。
 
そのまま運転手さんが車椅子を押してタクシーまで行き、リフトを使って車椅子ごとタクシーに乗せてくれました。
 
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付き添いの私は荷物を持ったり看護師さんの説明を聞いたりしていたので、すべてお任せできるのは助かります。
 
 
 
私もタクシーに同乗して施設に到着。
 
メーター運賃2100円+基本介助料1000円、合計3100円でした。
 
 
 
施設では「おかえりなさーい!」と明るく出迎えていただきました。
 
入院の際は救急搬送で、しかも私たち家族はなかなか連絡に反応せず、ご迷惑をかけたのに……。
 
申し訳ない思いと、ありがたい思いでいっぱいになりました。
 
 
母は介護タクシーの車椅子から施設の車椅子へと移り、早速室内へ。
 
私は病院から預かった薬や書類、家から持ってきた着替えなど一式をスタッフに渡し、早々に失礼しました。
 
母は当分、ここで経過観察ということになります。
 
またすぐ体調不良とかいうことにならないといいのですが……。
 
 
 

安さの秘密「第◯段階」と「世帯分離」

 
母が要介護4と認定されたので、方針を変更して特別養護老人ホーム(特養)を探すことにしました!
 
meinereise.hatenablog.jp
 
特養は基本的に要介護3以上が対象で、要介護度が低いと入れないことになっています(特例もあるようですが)。
 
しかし何と言っても料金が安いのが魅力。
 
もしも要介護3以上が出たら特養を探そうね、と夫と話していましたが、まさか本当にそうなるとは。
 
 
 
またまたネットで施設を検索し、遠すぎずお安い特養をピックアップ。
 
資料請求し、見学もしました。
 
 
すると、今まで有料老人ホームを探していた時には知らなかったことが次々と。
 
 
まず、特養には、従来型とユニット型があるんですね。
 
 
ユニット型は新しいタイプのようです。
 
1ユニット10人程度で、すべて個室、ユニットごとにキッチン付きリビングダイニングがあり、そこで食事したりテレビ見たり歓談したりできます。
 
元々入所を考えていたグループホームと似て、アットホームな雰囲気です。
 
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一方の従来型は、病院の大部屋のような多床室ですが、タンスで仕切られていて、見学した施設は病院より広々してました。
 
料金は多床室の方が圧倒的に安い。
 
母の少ない年金収入でもギリギリ賄えそうな安さです。
 
 
でもユニット型の施設の方が新しいので、個室というだけでなく、お風呂とかベッドとか、全般的に最新の設備が整っていたりして、かなり快適そう。

見学していても新しい建物は気分も良く、ストレスが少ないので、面会に来ることを考えてもユニット型かなあ。
 
 
 
ところで。
 
料金の説明に「第◯段階」という初めて見る表示がありました(◯には1〜4の数字が入ります)。
 
第4段階は課税世帯対象で、料金はユニット型の場合お安めの有料老人ホームより多少安い程度です。
 
一方、非課税世帯が対象の第1〜3段階は収入や預貯金によって分類され、かなりお安くなっています。
 
ユニット型で要介護4の欄を見ると、第4段階と第3段階では月5万円程度の差が。
 
この制度が特養の安さの秘密なんだな、と思いました。
 
 
ただしこれも地元自治体の認定が必要です。
 
さらに、ウチの場合、まず「世帯分離」をしておかないと、そもそも非課税世帯になりません。
 
 
世帯分離、つまり、同じ住所のまま、母親だけ世帯を分ける手続きをしました。
 
引っ越しの時の住民票を移すのと同様の手続きなので、それほど面倒ではありませんが、役所に行って手続きする必要があります。
 
 
さらに「第◯段階」を認定してもらうべく、介護保険の「負担限度額認定」を申請。
 
 
私の住む自治体では、ウェブサイトから申請書がダウンロードできました。
 
通帳のコピーなど預貯金の額を証明する書類を整えれば、持参でも郵送でもOKです。
 
 
 
しかし、母を引き取って以来、どれだけ書類を書いたことか。
 
もろもろの手続き、やってもやっても次々湧いてくる感じです。
 
一つ一つは大した手間でなくても、これだけ次々あると、結構時間かかります。
 
 
 
そして肝心の特養ホームの申し込み書類も書かなくては!
 
これもけっこう記入する項目が多いのですが、入所待ち順位に影響するので、漏れがないよう丁寧に書きましょう。
 
特養の入所は申し込み順ではなく、申し込み者の条件をもろもろ点数化し、緊急性の高い人や、開いた部屋の条件に合う人から入れる仕組みです。
 
見学した中では、空きがあってすぐに入れるという施設はありませんでした。

とりあえず片っ端から申し込んで、空きを待ちます。
 
 
 

薬局と契約

 
小規模多機能型居宅介護を利用した連泊ができることになり、新たなミッションが発生しました。
 
薬局との契約です。
 
うーむ、知らないことばかり次々にありますね。
 
 
 
小規模多機能での連泊を相談したとき。
 
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薬の管理は全部お任せすることになる、ということは理解していました。
 
施設の方が「薬局さんに入ってもらう」と言っていたとは思いますが、しかし、詳しい説明はなかったし、こちらも特に質問しなかったし、なんとなくお任せしちゃえばいいのかなーと思っていました。
 
 
 
初の連泊は2泊3日です。
 
その前日、母を内科と整形外科のクリニックに連れて行き、処方箋をもらってきました。
 
で、よく分からないので、そのまま施設へ。
 
 
 
「明日から連泊になるのですが、その場合、薬はこちらにお任せすることになると言われましたので、処方箋を持ってきました」
 
と伝えると、対応してくれたスタッフは怪訝そうに
 
「契約は済んでますか?」
 
契約? 
 
何の? 
 
連泊の契約? 
 
連泊の前提となるグループホーム入居申し込みのこと? 
 
よく分からないけど、きっとそこに組み込まれているに違いない。
 
と勝手に考え、「えーっと、多分大丈夫だと思います」と答えてそのまま処方箋を渡してきました。
 
 
 
しばらくして、携帯に知らない地元の薬局から着信が。
 
電話帳ナビで表示されるので便利ですね。
 
表示がなかったら放置したかもしれません(^^;)
 
 
電話に出ると、思った通り、施設の提携先の調剤薬局でした。
 
薬剤師さんからで「処方箋と同じ薬が残っているなら、いくつ残っているか教えてほしい」「処方箋以外の飲み薬についても、何がいくつ残っているか知りたい」という内容でした。
 
電話を受けたのが出先だったので、帰宅したら連絡すると言って電話を切りました。
 
 
しばらくすると、今度は施設から電話がありました。
 
「薬局さんに聞いたら、まだ契約していないとのことでした。薬局さんとの契約が必要なんです」
 
あら (^^;)
 
薬局と契約しなくちゃいけないのね。
 
この時点でようやく理解した私。
 
 
 
それなら、残ってる薬を全部持って薬局に行って、契約も済ませてしまおう!
 
そう思って、自宅へ戻った後、薬を持って薬局へ行きました。
 
 
 
薬局では、薬剤師さんが「わざわざ来ていただいてすみません」と、とても恐縮して、丁寧に対応してくれました。
 
飲み薬は残っていたものをすべて渡しました。
 
全部管理してもらえるそうです。
 
母は翌日から施設に2泊3日なので、2日目の朝と3日目の朝の薬を持たせる必要があります。
 
3日目の分以降は、ちょうど薬剤師さんが施設に入所者全員の薬をまとめて持って行くため、「2日目の分だけ1包にまとめますから、それを持たせてください」とのことでした。
 
 
 
連泊や入所になると、施設のスタッフが薬を管理するのはたいへんですね。
 
そこで薬局が管理して、飲む種類とタイミングを分かりやすいように分包にして定期的に届けているんだそうです。
 
施設のスタッフの負担を軽減し、介護の仕事に専念してもらうのが狙いの制度です。
 
 
 
ただし、対象は飲み薬だけ。
 
点眼薬は今まで通り、使うタイミングなどを分かるようにして持たせなければなりません。
 
 
 
そして懸案の契約については、「担当が営業の者になるので」と、薬剤師さんが連絡をとってくれて、担当者と電話で話し、後日手続きすることになりました。
 
 
 
約1週間後、改めて契約しました。
 
ただ……
 
この1週間で「要介護4」が判明し、さらに母は肺炎で入院してしまいました。
 
meinereise.hatenablog.jp
 
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「要介護4」と知って特養を探すことにしたので、連泊の前提となるグループホーム入所が怪しくなり、さらに入院で当面の連泊も休止状態。
 
 
それでも1週間程度は既に薬剤師さんのサービスを利用したし、今後も利用するかもしれないので、事情を説明した上で、契約の手続きは済ませました。
 
サービスの趣旨や契約内容の説明を受けて、書類に住所・氏名を書いたり捺印したり、保険証や介護保険証のコピーを提出したり。
 
トータルで30分程度でした。
 
 
 

母、緊急入院

 
6月8日(土)の朝。
 
私は前日、深夜勤務でした。
 
8日午前4時半ごろ帰宅し、午前6時半すぎに就寝。
 
 
午前8時半すぎ、「お母さんが救急車で運ばれた!」という夫の叫び声で起こされました。
 
スマホを見ると、母を預けている小規模多機能型居宅介護の施設から、午前7時半〜8時半に10回の着信があり、それとは別にSMSも届いていました。
 
全然気づかなかった!
 
 
SMSの文面によると、母の熱が39度を超え血中酸素濃度も下がっているため、施設で救急車を呼び搬送したそうです。
 
 
 
本当に申し訳ないのですが、私が起きられなかっただけでなく、夫も起きられなかったのです。
 
夫は母が施設に連泊するようになって緊張が解けたのか、ここ数日は朝に寝過ごすことが続いていました。
 
介護疲れの反動だと思います。
 
 
施設からは夫の携帯にも何度も着信がありました。
 
夫婦揃って何をやってるんだと施設の方は思ったでしょう。
 
それでも私より夫の方が先に気づいて、ようやく連絡が取れたという状態でした。
 
 
 
あわてて母が運び込まれた病院へ。
 
 
 
検査の結果、診断は肺炎でした。
 
さらに「心筋梗塞とまではいかないけれど、心臓が肥大しています」とのこと。
 
治療のため1週間、その後はリハビリが必要とのことで、当面は入院することになりました。
 
 
 
実は、施設のスタッフから数日前に、母が足の痛みを訴え歩行困難になっているので整形外科の受診を検討してほしいと連絡があり、この日は母を整形外科に連れて行く予定にしていたところでした。
 
病院で見た母の足は確かに、異常にむくんでいて、これでは立てないだろうと納得するほど。
 
体内の水分の循環がうまくいっていないのでしょうか。
 
 
 
最近、猛暑日だったり豪雨だったり、高齢者じゃなくてもしんどい気候でしたから、母も身体がついて行かなかったのかなと思います。
 
一方でもはや母の身体はちょっとした気候の移り変わりにも耐えられないような状態なのだと、認識を新たにしました。
 
これから夏本番、また猛暑日が続く日々がやってくると思われます。
 
退院してもまたすぐ同様のことが起きるに違いないと、容易に想像されます。
 
 
 
小規模多機能やグループホームでは無理なのかな。
 
「要介護4」の認定には驚きましたが、実態として、母の状態は私たちが思っているより良くないのかもしれません。
 
meinereise.hatenablog.jp
 
むしろ、今の母の状態なら要介護5でもいいくらいかも。
 
 
 
現在お世話になっている小規模多機能の施設は、雰囲気もいいし、母も馴染んでいるし、私や夫も気に入っているのですが、母の状態を考えると少々無理があると認めざるを得ません。
 
私か夫がいつでも急な連絡に対応できればいいのかもしれませんが、今回のように対応不可能な態勢にあることは決して珍しくないので、そこをカバーしてくれる施設にお願いするのが現実的です。
 
 
 
母が退院した後は、医療的な面も含めてお任せできるところに預けるべく、施設探しを急がなくては!
 
 
 

介護保険認定、なぜこの結果?

 
 
母の介護保険認定が出ました。
 
 
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なんと驚きの「要介護4」!
 
ええー?!
 
なんでー?
 
地域包括支援センターのケアマネさんからは「断言はできないけれど、認知症の症状があるので要介護1は出ると思う。でも要介護3は難しいかな」と言われていたので、「最低でも要介護1、最高で要介護3」というイメージでした。
 
 
 
厚労省のサイト内で基準が書かれているのを見つけました。
 
www.mhlw.go.jp
 
しかし、読んでもはっきりとは分かりません。
 
判断する人によって振れ幅がありそうに思えます。
 
 
母は排泄も自分でできるし、車椅子を使わなくても室内なら一応なんとか歩けるし、食事も食べ物を一口大にして手に持たせれば自分で食べるし。
 
認知症の症状があることを考えても要介護3は厳しいと思っていました。
 
おそらく1か、せいぜい2だろう、と。
 
なのに「要介護4」。
 
考えてもいませんでした。
 
 
 
上記の厚労省のサイトで、要介護4は「要介護認定等基準時間が90分以上110分未満又はこれに相当すると認められる状態」「介護なしには日常生活を営むことが困難となる状態」とあります。
 
確かに、ずっと見てないと食事も摂らないし、薬も手渡してあげないとダメだし、何をするにもお膳立てしてあげて見守る必要があるので、時間が取られるのは事実です。
 
放っておくと、食べないのでそのまま餓死するか、あるいは薬を飲まないので重い脳梗塞を発症して急死するか……という危険はありますから、そういう意味では「介護なしには日常生活を営むことが困難」と言えるかもしれません。
 
 
 
たいして重篤に見えない母の介護ですが、それでも私たちには相当大きな重荷となっていたので、その苦労を評価してもらえたような感慨はあります。
 
でも、それにしてもびっくり!です。
 
 
 
もしも間違って要介護3以上が出たら、特養を探そうね、と夫と話していました。
 
つまり。
 
施設探し、一からやり直しです。
 
 
 

追記

 
介護保険認定の謎を考えてみました。
 
meinereise.hatenablog.jp
 
 
 
 

小規模多機能で連泊

 
母親の入所する施設を探しています。
 
第一希望は、現在介護サービスを受けている小規模多機能型居宅介護に併設しているグループホーム。
 
meinereise.hatenablog.jp
 
第二希望は、料金がお安いのにしっかりしている、やや遠いところにある有料老人ホーム。
 
meinereise.hatenablog.jp
 
しかし、いずれも現在満室。
 
 
空き待ちの間は介護サービスでしのぐつもりでしたが、母の介護生活が始まって2カ月、私たち夫婦そろって、そろそろ心身ともに限界。
 
それぞれ職場にかなり迷惑をかけているし、ウチも急遽母を受け入れたので体制が整わないままで、生活のひずみに耐えられなくなってきています。
 
 
そこで第三希望。
 
とにかく一刻も早く母を入所させてしまいたい。
 
第一希望や第二希望に空きが出たら、その時に移ればいい。
 
ウチからそれなりに近くて、現在空きがあり、料金もまあまあ安い有料老人ホームが見つかったので、見学することにしました。
 
 
 
見に行った時に空きがあって、印象が悪くなければ、即決してしまおうかな。
 
そう考えて、見学の予約の電話をしました。
 
電話番号は施設固有ではなく、運営元に一元化されています。
 
見学希望の施設名と日時を伝えると、施設と調整して折り返し電話すると言われました。
 
 
しかし。
 
その日のうちに電話がくるような口調だったのに、かかってきません。
 
翌日も、その翌日も……。
 
今この記事を書いている時点で、まだかかってきていません。
 
希望日はあす、26日(日)でした。
 
なんだか、いい加減なところだなー。
 
だから空きがあるのかも? 
 
 
 
一方で、介護サービスを利用している施設に「すぐにでも入所させたいので、空いている施設に一旦入所させようかと考えている」と伝え、グループホームに空きが出る見通しなどを尋ねてみました。
 
 
すると意外にも「グループホームの入所を待っているという前提なら、小規模多機能で連泊が可能ですよ」との返答。
 
え! 
 
そんなことが可能?
 
 
入所並みに泊まりっぱなしというわけにはいかないものの、ある程度の連泊は可能なのだそうです。
 
それなら、この施設には母もすでに馴染んでいるし、私たちの負担もずいぶん軽減されるし、違う施設に入るよりずっといい!
 
 
ただ、小規模多機能の施設長さんからは、うちの母について、比較的元気なのでグループホームでは物足りないのでは?とも言われました。
 
いろいろな人から言われる「グループホームは活気がないから、症状が軽い人には物足りない」問題。
 
うーん。
 
私は見学した時に全然問題ないと思ったのですが、施設長さんにそう言われると、そういうものなのかなあと迷ってしまいます。
 
 
 
そこで、夫にもグループホームを見学してもらうことにしました。
 
本日、5月25日(土)、夫と二人でグループホームを見学し、さらに小規模多機能で今後の連泊について相談してきました。
 
 
まずはグループホームの見学から。
 
「活気」の問題についてはグループホームの施設長さんにも相談しましたが、特に問題なさそうです。
 
2フロアあるうちの一方は女性ばかりなので、おしゃべりが止まらないこともあるそうで、やはり母にはちょうどいいと感じました。
 
 
そして新たな重大情報をゲット。
 
「こちらは入所したとしても、いつか出なくてはいけないんですよね。看取りとか、無理ですよね」
 
と夫が踏み込んだ質問をすると
 
「いえ、看取りもやっています」
 
えー! 
 
そうなのー!?
 
 
グループホームは医療連携の部分が弱いので、対応できないような医療的ケアが必要になると、出なくてはいけなくなりますが、そうでない場合、例えばいわゆる老衰などで特別な医療的ケアを必要としないまま亡くなっていく場合なら、この施設でも看取りの実績があるそうです。
 
なーんだ。
 
勘違いしていました。
 
 
それなら基本的にこの施設でOKです!
 
しかも小規模多機能で連泊できるなら、空きが出るまで待てると思います。
 
 
 
続いて小規模多機能のフロアに移り、ケアマネさんと今後について相談しました。
 
さすがにずーっと預けっぱなしというわけには行きませんが、1〜2週間に1回程度帰宅するようなペースなら大丈夫とのこと。
 
しかも帰宅の曜日などは、都合に応じて柔軟に対応してもらえるそうです。
 
2週間に1回程度の帰宅にしてもらえれば、私たちも仕事に影響しない形で対応できます。
 
十分、仕事との両立が可能。
 
光明が見えました!
 
 
半入所状態になるので、母の薬の管理は全部お任せするとか、今までと少々勝手が変わってくるところもありますが、特に問題ありません。
 
来週から連泊です。
 
 
 

施設見学にはタクシー

 
小規模多機能の介護サービスを利用しつつ、併設のグループホームの空きを待っています。
 
このグループホームの見学は、地域包括支援センターを訪れた流れで突然実現し、その場で空き待ちをお願いしました。
 
meinereise.hatenablog.jp
 
母もこの施設の介護サービスは気に入っている様子だし、近いし、運命的なご縁も感じているので、空きが出ればすぐ入りたいと思っています。
 
 
一方で、グループホームは終のすみかにならないため、最期まで対応してくれる施設が必要。
 
引き続き、施設探しです。
 
 *追記
 「グループホームは終のすみかにならない」とは言い切れないことが後日判明しました。
 
 
 
施設を選ぶ最大のポイントは、以前書いた通り、ズバリ費用。
 
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母は最低限の年金収入しかないため、月々の費用はできる限り抑えたいところ。
 
「看取り」にも対応している施設で、お安い割に設備や諸々の対応が整ったところを見つけ、夫と共に見学しました。
 
 
 
5月19日、日曜日。
 
電車を乗り継ぎ、小さな駅で降りて、タクシーで施設へ行きました。
 
非常に不便な場所にありますが、その分、環境はとてもいいです。
 
周囲に高い建物はなく、緑に囲まれています。
 
水を張った田んぼがあちこちでキラキラしていて、初夏!って感じ。
 
 
行き先を告げると、タクシーの運転手さんはいろいろ知っていることを話してくれました。
 
この施設は元々年金保養施設だったそうです。
 
しかし運営が問題視されてしまって、高齢者施設に変わったのだとか。
 
ありましたね!「グリーンピア」問題。
 
年金保険料を無駄に投入し、役人の天下り先にもなっていて、批判を集めたんだったかな。
 
なるほど、もしかして、それでお安いのかも?
 
 
見学に行く時は、タクシーを使うと地元の評判や情報が聞けて、選ぶ際の参考になるかもしれません。
 
 
 
1000円ちょっとで目的の施設に到着。
 
施設見学は相談員の女性が対応してくださいました。
 
パンフレットを元にサービス内容や料金などの説明を受けたあと、館内を見学。
 
やはり年金保養施設だっただけあって、建物は古いけれど、しつらえが贅沢でしっかりしています。
 
面会スペースのガラス張りの壁から見える敷地内の風景は庭園風。
 
元々大浴場だった場所に面している裏庭は竹林になっていて、タケノコも採れるんだそう。
 
夏はベランダや窓から花火も見えるというし、周囲に遮る建造物がないので本当に広々としています。
 
 
相談員の方は「以前はホテルだったので」と表現していました。
 
いろんな意味でリッチな施設です。
 
しかもお安い。
 
探している条件に当てはまる施設の中では最安です。
 
現在空きを待っているグループホームと同等か、もっと安いくらい。
 
条件が良いだけあって、当然、現在は満室です。
 
入所は望み薄なのか……。
 
 
ダメ元で「空き待ちは何人くらいいるんですか?」と聞いたら、意外にあっさり答えてくれました。
 
約30人だそうです。
 
そうかー、やっぱり、それじゃ、いつ入れるか分からない感じですねー。
 
と言うと、なんと
 
「今まで1年以上待った方はいらっしゃらないんですよ」
 
へー! そうなんだ。
 
空き待ちをしていても、タイミングが合わなかったり、既に他の施設に入ってしまったり、いろいろあるので、必ずしも30人が本当に待っているとは限らないとのこと。
 
「ただ、最近は入所者に動きがないので、この先どうなるかは分かりませんが」
 
そりゃそうですよね。
 
先のことは分かりません。
 
でも1年が目安なら(それ以上待つことになっても)、グループホームに入っておいて空き待ちで全然問題ありません!
 
 
 
入所の申請書をいただいて帰ってきました。