突然!介護生活

母親の脳梗塞により突然始まった介護生活の記録

特養入所後の眼科受診

8月22日、母を眼科へ連れて行きました。
 
内科系の診察や薬の処方は、施設と提携しているお医者さんにお任せできるのですが、眼科受診は家族が対応しなくてはなりません。
 
施設入所後はこの眼科通院だけが大きな懸案事項だったのですが、実際にはそれほど負担は大きくなく、これなら大丈夫と思えました。
 
 
<目次>

 
  
 

眼科受診は対応外の施設が多い

 
特別養護老人ホームでも、眼科受診は対応外のところが多いようです。
 
その場合、基本的には家族が付き添わなければなりません。ヘルパーさんをお願いするなどの方法もあるようですが、当然有償になります。
 
 

内科や歯科は訪問医が対応

 
母が元々服用していた糖尿病、高血圧、高脂血症の薬に加えて、認知症のきっかけとなった脳梗塞の薬、6月に緊急入院した肺炎の薬については、施設の訪問医(内科医)が診察、処方してくれます。
 
おかげで母をあちこち連れて行く必要がなくなり、本当に助かっています。
 
また、歯科医も同様で定期的に受診できるので助かります。
 
しかしこれは特養に限ったことではなく、今まで連泊していた小規模多機能型居宅介護の施設でも同様でした。
 
より医療体制が充実している特養なら眼科も対応してくれるかも……と期待したのですが、見学した5カ所の特養の中でも1カ所を除いて対応外でした。
 
meinereise.hatenablog.jp

 
 

送迎サービスはあり

 
母を移動させるために車を出さなくちゃいけない……と思ったら、何と送迎はしてくれるとのこと。
 
それはありがたいです! 
 
私はペーパードライバーなので、車を出すとなると運転手として夫に同行してもらう必要が生じます。
 
スケジュール調整もたいへんですし、眼科に行くだけで二人がかりというのは費用だけでなく時間の面でも負担感が大きくなります。
 
送迎してもらえれば、私一人が電車で特養の最寄駅まで行けばいいので、かなりの負担減になります。
 

介護用車両で送迎

 
8月22日、特養入所後初の眼科受診。
 
眼科はネットで探しました。入所した特養の最寄駅近くで、評判も良さそうで、緑内障にしっかり対応できるクリニックです。
 
何と!母は介護用の車両で車いすに乗ったまま運ばれてきました。介護タクシーの時と同じ状態です。
 
母は一応歩けるのですが、転倒防止なのでしょう。確かに、外を歩かせるのはかなり心配ですから、それなら車いすの方が安心安全ですね。
 
運転は、専従の運転手さんのようです。
事前に打ち合わせた際、「この日は予定が立て込んでいて……」と、お願いした時間より15分ほど早めを指定されました。きっとこの運転手さんが一人で入所者の送迎を担っているんですね。
 
クリニックが入っている建物の前で母を降ろしてもらい、保険証など必要なものを受け取ると、車は一旦戻っていきました。診察終了後に電話すれば5分くらいで来てくれるそうです。
 
 

初めての車いす介助

 
さて。
 
そうか、私、母が乗った車いすを押していかなくちゃいけないんだ。
 
母が入院した時、病院内の移動や退院の時は車いすを使用しましたが、看護師さんや介護タクシーの運転手さんが全部やってくれたので、私は車いすを押したことがありません。
 
meinereise.hatenablog.jp

 
突然、初めての車いすです! 
 
クリニックは建物の2階にあるので、まずはエレベーターに乗らなくちゃ。
 
っていうか、ネットであまり考えずに選んだクリニックだったけど、エレベーターがある建物でよかった。車いすが通れる広々とした建物でよかった。
 
しかも、車いすを押すのって、考えたこともなかったけど意外に難しい! 
 
何かをちょっと避けるつもりで方向を変えると、思いもしないところにぶつかったり。
 
点字ブロッックや段差をなるべく避けるようにルートを考えながら押さなくちゃいけなかったり。
 
たったこれだけと思うようなことが、なかなかたいへんだと分かりました。
 
たどたどしく車いすを押しながらエレベーターに乗ろうとすると、ちょうど乗ろうとした若いお母さんと子どもさんたちが、ボタンを押して「どうぞ」と言ってくれました。
 
いやあ、こういう親切、ありがたいですね!
 
その後も通りすがりの皆さんがとても親切で、ここは良い街だなあと思いました。この街の特養に入れて良かったね、お母さん。
 
眼科クリニックも突然車いすで行って大丈夫かなあ……と心配しましたが、慣れた様子で対応してくださって助かりました。
 
クリニックのスタッフが車いすを操作するのを見て、あ、これが駐車ブレーキね、とか、使い方が少し分かりました(^^;)
 
 

診察結果を報告して終了

 
診察終了後に特養へ電話すると、まず担当のスタッフから診察結果や薬について質問されました。
 
診察結果はまったく問題なかったので、質問に答える形で説明。あとは施設にお任せです。
 
建物の前で待っていると、介護用車両が迎えに来てくれました。
 
運転手さんに保険証や薬をまとめて預けてミッション終了。
 
知らない遠方の街での眼科付き添いは一仕事だと懸念していましたが、実際には、今までの眼科付き添いと比べても格段に楽になりました。
 
次は3カ月後だし、これくらいなら大した負担ではありません。むしろ、母の眼科通いに付き添うようになってから、一番楽なくらい。
 
やっぱり、介護はプロに任せるのが一番だと改めて思った一日でした。