突然!介護生活

母親の脳梗塞により突然始まった介護生活の記録

親優先か、自分の都合か

 
3月25日月曜日に母のMRIの検査をして、29日金曜日、結果を聞きにいつもの内科クリニックへ行きました。
 
するとそこで「専門医に診断してもらう方がいい」と総合病院の神経内科を紹介され、そのまま車で20分ほどの総合病院へ。
 
さらに心電図と血液検査をして、ようやく診断。
 
 
3月上旬から中旬ごろに脳梗塞を起こしたそうです。
 
 
3月上旬から中旬。
 
私が母の元を訪れた給湯器取り付けの日は3月10日でした。
 
発症直後だったのかもしれません。
 
 
幸い、手足や言語に障害は出ていませんが、脳梗塞によって失われた機能は取り戻せません。
 
記憶障害は元に戻りません。
 
さらに脳自体の萎縮も見られるとのこと。
 
治療としては、脳梗塞を再び起こさないための投薬ということになりました。
 
 
 
さて、この先どうするか。
 
いずれにせよ、母が一人暮らしに戻る道は完全に閉ざされたと言っていいでしょう。
 
私の家に引き取り、私と夫で、とにかく食事と薬の管理をしなければ。
 
2人とも不規則な勤務なので、朝夕の食事を必ずどちらかが担当できるように、取り急ぎ、仕事のシフトを調整しました。
 
 
 
さらに、介護認定を急ぐ必要があります。
 
しかしここで大きな問題が。
 
母が住んでいた自治体で手続きをするか、私たちの住む自治体にするか。
 
 
母のことを考えるなら、住み慣れた場所で介護サービスを受けたり通院したりする方がいいのかもしれません。
 
特に認知症には、環境の変化はよくないらしいし。
 
 
でも、世話をする私たちにとっては、近いに越したことはないのです。
 
手続きの度に実家のある自治体の役所まで行くのはたいへん。
 
やっぱり近い方がいいと思います。
 
 
 
「こっちに引っ越しちゃってもいい?」
 
と聞くと、母は意外にもあっさり同意しました。
 
「○○さんもボケちゃったし、△△さんも入院したし、もういいや」
 
ふーん。
 
結構冷たい。
 
脳梗塞後のトラブルで近所の人たちから何か言われたのかもしれません。
 
あるいはその前から何かトラブルがあったか。
 
 
まあ、こっちにとっては渡りに船なので、母の気が変わらないうちに転居の手続きをしちゃいます。
 
委任状に母に自筆で名前や住所などを書かせるのが一苦労でしたが、何とか書かせて、一連の手続きを済ませました。
 
 
 
この「親の気持ち優先か、自分たちの都合優先か」という問題は、この後もたびたび発生します。
 
私は基本的に自分の都合を優先しています。
 
冷たいようですが。
 
たいした介護はしていないのに、仕事との両立は思いのほかしんどいのです。
 
無理して私が倒れたりしたら、介護どころではなくなるし。
 
仕事を辞めて介護に専念なんてしたら、あっという間にお金がなくなって、生きていけなくなるし。
 
とにかく、共倒れを避けるのが重要と割り切って、自分優先で判断しています。